「目」についてのダイアローグ

対談

多屋光孫 M)今日は「め」 メダカ、、、メダカは広がらないなあ。
目力(めじから)、「目」は視野という意味ではハッピーアイのアイだよね。

濱中伸幸 N)目利き。

M)目利き。センスのある無しっていうテーマも面白いね。

N)目利きができるには、知識と経験の積み重ねが大切。

M)目に関して思ったことなんだけど、日本では「目は口ほどに物を言う」じゃない。
日本のヒーローって目を隠していて、海外のヒーローは口を隠しているなあって。
コロナ禍の時も欧米でアジア人がマスクをしていて襲撃された事件とかも、口を隠すと正体不明感が出て嫌われたのかのかも。

N)向こうはマスクをしない文化だよね。


M)日本は目で語る。欧米は口元の表情から感情を読み取るのかもね。そう言う意味で、日本ではサングラスをかけているイメージがちょいワルの記号であったりする。

N)街中で真っ黒のサングラスをかけていると悪目立ちするよね。

M)芸能人とかも正体を隠す場合は大抵グラサン。目元が見えないとなんとなくミステリアスに感じるのも、それだけいつもは目の表情を読み取っているからかな。


N)赤い仮面の赤影はかっこよかったなあ。

M)赤影の時代にあの仮面はセンスあるよね。仮面ライダーシリーズのライダーマンは口だけ出ていたなあ。


N)ライダーマンだけ生の人間の部分が出ていて改造人間感がより増していたと思う。他のライダーと比べて違和感もあったなあ。

M)あっ、そういえばバットマンに出てくるロビンは口が開いているなあ。そうかバットマンもそうだ。


N)ディズニーのMr.インクレディブルも目を隠しているだけだよ。

M)そうなると最初の仮説が成り立たないね。欧米であっても目を隠すヒーローものがあるね。でも口元を隠すと恐怖感が出る感覚は欧米にはあると思う。

N)ジェイソンは何を被っているのだっけ?

M)あれはホッケーのゴールキーパーのプロテクター。

N)ジェイソン怖いよね。

M)あと目で言えば、チャイルドプレイのチャッキーとかも怖いよね。

N)怖い。

M)やたら顔がくどくって、暑苦しい。

N)チャッキーと梅図かずお漫画のキャラクターってシンクロしているよね(笑)


M)わざと目を強調している。キティちゃんみたいなシンプルさは欧米には無いね。

N)ミッフィーいるよ。

M)あっそうかミッフィー。オランダ。外国物イコール目がデカいってわけでもないか。

N)東洋人イコール細い目という印象は世界的にあるけどね。日本人も薄い顔が標準って感じだし。昔の浮世絵なんかデフォルメされて目が小さく細いよね。
キャンディキャンディから大きくなったのかな。

M)いやいや「アタックNo.1」からじゃない。

N)「苦しっくったって〜」だよね。

M)まあ、すごいよねキャンディキャンディも。今だったらそばかすも気にしちゃうし、鼻ぺちゃもやっぱり気にすると思うな。

N)昔のアニメソングって今でもすぐに口ずさめるって、すごくよく出来ていたんだよね。

M)まあ、みんなの娯楽だったし。でも今や差別用語だったりとかそう言うので再放送できない番組とかいっぱいあるよね。そばかすも鼻ぺちゃもルッキズムに関することは規制が厳しくなってるから。

N)言葉狩りとは言わないけど、容姿とか見た目で判断するような文脈にも風当たりがきつい。

M)まあ、「人は見た目が9割」って本もあったけど。

N)見た目って、言葉通り容姿のこともあるけれど、受け取る感覚としては、容姿だけじゃなくてその人が放つオーラみたいな雰囲気も含めて見た目って言っていると思う。だから、単純に綺麗でも愛想が良いとか悪いとかで、見た目の評価も違ってくるよね。

M)あとは、時代や地域によっての価値基準が異なることもあるよね。
平安時代の女性は切れ長の目で下膨れが良いとか、アフリカでは太っている人の方が美しいとか首が長い方が美しいとかね。

N)見た目は同じでも生まれた時期や地域によってモテ方が違うってことになるよね。

M)そう思うと人間の価値基準って面白いよね。

N)見た目から美的基準の話にまで発展したね。

M)目と言う感覚器官は見るという機能だけじゃなくて、見ているものをどう感じるかというセンサー的な役割を持っているってことだね。

N)最後、難しくまとめたね。

M)目一杯かんばりました(笑)


【会話の主】 登場人物

多屋 光孫(たや みつひろ)絵本作家・挿絵画家。和歌山県田辺市出身。3歳より田辺市の洋画家、故益山英吾氏の洋画研究所で絵を学ぶ。実家は本屋(南方熊楠ゆかりの多屋孫書店)。2015年8月まで二十ん年、普通に会社員(海外営業・広告宣伝など)をやっていたが脱サラし画家活動を開始。一般社団法人 日本出版美術家連盟理事(事務局長)

濱中 伸幸(はまなか のぶゆき) ブランドクリエイター。和歌山県田辺市出身。実家は紳士服店。元百貨店婦人服バイヤー。2011年株式会社ハッピーアイ設立。HAPPYEYEブログ、エンカラージオンラインショップ企画運営。神戸ファッション専門学校非常勤講師。

コメント

タイトルとURLをコピーしました