「肉」に関するダイアローグ

対談

多屋光孫 M)今日は「に」人気、人間関係、、、話が重くなりそう、、、

濱中伸幸 N)肉は?

M)肉いいね!

N)夏休みに次男と2人で飛騨高山行ってきた。

M)おお飛騨牛

N)そう、飛騨牛の焼肉店に行ったら、すごい人が並んでいて名前を書いて入るのに1時間くらいかかった。
お客さんの8割は外国の人。アジア系の人が多かった。

M)焼肉は友人のアメリカ人も絶賛してた。
アメリカ出張の際に連れて行った「牛角」が初めての焼肉だったみたいで「焼肉ソーグレイト」って喜んでた。

N)僕は今から25年前くらいに、中国出張で北京の焼肉店に入ったの。
看板に日式焼肉って書いてあって。
日本の焼肉のように焼き網に乗せて食べるんだけど、食べ放題で二千円くらい。
当時はまだ、中国人は食べてなくて日本人向けの店だった。


お店の店員さんが焼いてくれる。「中国人は牛を食べる習慣ないんだね」って喋ってたのを覚えている。
今じゃ牛も食べるし、鮮魚も大好き。

M)中華料理もそうだし、カレーや洋食系もそうだけど、日本人のアレンジによって本場とは違ったオリジナルが生まれてる。
カレーの例になるけど、タイ人が日本に来た時に何を食べたいかを尋ねたら、「CoCo壱が食べたい」っていうのを、ビジネス会食では食べないからって寿司につれってた。そしたら会食後、タイ人だけで「CoCo壱」に行ってた(笑)

N)めっちゃ食べたかったんだね。
肉にもどすと、、、日式焼肉って牛肉のことになるのだろうね。韓国の焼肉は豚肉系が有名。
サムギョプサムって豚のバラ肉を焼いてハサミで切って食べるよね。牛肉だとプルコギがあるけど。

M)プルコギ美味しいよね。

N)日本で食べた焼肉って言えば、新宿の焼肉屋さん行ったね。

M)長春館。

N)そうそう、めっちゃ美味しかった。

M)人気店だね。韓国の焼肉とは違う純ジャパ焼肉店。
韓国料理で言えば、四谷3丁目の妻家房って店。牡蠣のキムチとかあって美味しいよ。

N)東京はやっぱり美味しい店多いよね。

M)最近だとラーメン店に長蛇の列ができてて、並んでいるのは外国人ばっかり。
ラーメンの味もバリエーションが増えて、しかも進化してるようだね。
テレビで昆布系のラーメン取り上げてた。こ流石にラーメンは、この年になってあまり食べなくなったなあ。

N)飛騨高山ラーメンも1時間並んで食べたけど、その店は日本人観光客ばっかり。

M)美味しかった?

N)醤油ベースのちぢれ麺であっさりして美味しかった。一回食べたら大満足って感じ。

M)近所の交差点にラーメン屋さんが3軒できててその間に焼肉屋さん。いつも凄い人が並んでる。

N)そういや、今や全国的に有名な二郎系ラーメンも、その昔学生の頃連れて行ってもらった。

M)ラーメン二郎は最初食べた時、何これって思ったけど、だんだん慣れてきてハマっていくんだよね。
身体がやられていく感じ(笑)

N)また、肉の話に戻すと(笑)関西では牛肉のことを肉って言うよね。

M)関西と関東では違って、関東だと焼肉定食は豚肉だね。

N)関西は牛肉が肉、豚肉は豚、鶏肉はかしわ。

M)日本の豚肉は脂身が多くてジューシーな感じだけど、会社員時代にアメリカで食べたパンに挟んで食べる豚肉ってカリッとして日本とは違う旨味を感じたね。
日本で豚っていう言葉は太っている人に「ブタ」って使うイメージだけど、アメリカは豚っていう言葉に太っているという概念は無い。日本は豚を太らせて脂身を多くしてるのかな。

N)牛にビールを飲ませたり。牛肉のサシとか霜降りとかって言うよね。



M)ブラジルでシュラスコを切って出してくれる店に行った時も、ブラジル人が脂みの多い肉は「グリージー(脂っぽい)」だからやめとけとか言ってた。脂みに関しては国によって捉え方が違うよね。

N)それでいえば、豚トロとか焼き鳥のぼんじりとか、まさしく「グリージー」だよね。

M)冷凍技術が発達してなかった昔は、マグロのトロも捨てる部位だったけど、今やトロが高級部位になってる。
脂を好む民族なのかもしれないね。

N)鮭もハラスの部位が好きだったりする。

M)かといって、アメリカ人が日本のジューシーな肉を好まないのかといえば、これはこれで美味しいって言ってる。
まあ食文化ってそれぞれの国によって違うからね。

N)では質問です!豚と鶏と牛で一番好きなのは?

M)それはもう牛。圧倒的に牛!

N)えーっこの歳でも?

M)シカゴの「ローリーズ」で食べたリブアイステーキ!分厚いステーキサイズのローストビーフにホースラディッシュ(西洋わさび)つけて食べたのが忘れられない。めちゃくちゃジューシーで柔らかくて、人生で食べた美味しかったもの5本の指に入るくらい感動した。
アメリカって食べ物が美味しくないイメージがあったけど。この一件から考えが変わった(笑)
話をしてると肉が食べたくなってきたね、神保町で良い店見つけたから今度行こう!



M)子供の頃は牛肉って金持ちの象徴みたいなところあった。焼肉、すき焼き。

N)小学校の頃、同級生が昨夜「テキ食べた」って自慢してたんだけど、どういう食べ物か解らなかった。
「テキ」ってやつ食べたいと思って親に聞いたらステーキのことだと知って、略して言うくらい食べ慣れているのが羨ましいかった(笑)

M)ビフテキ。トンカツ。敵に勝つ。日本人の言霊信仰。験担ぎ

N)今度は田辺の話。牛肉の山椒焼き。

M)牛肉の山椒焼きも大好き。

N)これもまた食べに行こう!

M)肉と言いつつ食べたいものの話になってしまったね。

N)11月の多屋光孫個展の際はグルメツアーですね(笑)

SUKKIKATTE 秋冬肉バージョン(もしかしたらComming soon!)


【会話の主】 登場人物

多屋 光孫(たや みつひろ)絵本作家・挿絵画家。和歌山県田辺市出身。3歳より田辺市の洋画家、故益山英吾氏の洋画研究所で絵を学ぶ。実家は本屋(南方熊楠ゆかりの多屋孫書店)。2015年8月まで二十ん年、普通に会社員(海外営業・広告宣伝など)をやっていたが脱サラし画家活動を開始。一般社団法人 日本出版美術家連盟理事(事務局長)

濱中 伸幸(はまなか のぶゆき) ブランドクリエイター。和歌山県田辺市出身。実家は紳士服店。
元百貨店婦人服バイヤー。2011年株式会社ハッピーアイ設立。HAPPYEYEブログ、エンカラージオンラインショップ企画運営。

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